JAWS-UG 初心者支部#12 でAWS Summit 2018を振り返ってきた #jawsug #jawsug_bgnr
大栗です。
2018年6月22日に開催された第12回JAWS-UG 初心者支部に参加してきたのでレポートします。
JAWS-UG 初心者支部#12 AWS Summit 2018 re:Cap!!
AWS Summit Tokyo/Osaka 2018 re:Cap
始めはAWSJのプロダクトマーケティングエバンジェリスト 亀田さんです。
同時にライブ配信を行っていました。
5月30から6月1日の3日でAWS Summit Tokyoを開催しました。 Globalで開催していて3日開催は唯一 22602名が参加
213のセッション、84のパートナーソリューション
Keynote
- Tokyo Day1 長崎さん
- Tokyo Day3 Adrian Cockcroft
初の試みとしてPre-Sessionとして朝に開催。Keynoteをいきなり聞くのは難しいのでその前に説明を開催しました。
ウルトラクイズでは勝ち残った3名がラスベガスで開催するre:Invent 2018のConference Passを贈呈。
例年と異なり、数多くのサービスを発表
発表された新サービス- Tokyo
- Amazon Elastic File System: 7月提供開始予定
- Amazon SageMaker: 6月1日提供開始(Chainerもサポート)
- AWS Fargate: 7月提供開始予定
- Amazon Neptune: 5月30日 提供開始(除く東京)
- Amazon QuickSight: 5月31日 東京提供開始
- Application Load Balancer: 5月31日
- Open ID Connectプロトコル準拠
- Amazon CloudFront: 6月11日
- 9番目のエッジロケーション
発表された新サービス- Osaka
- Amazon EKS(除く東京): 6月5日提供開始
- AWS Snowball Import / Export: 6月20日 提供開始(大阪ローカルリージョン)
Day3 Keynoteサマリー
アマゾンウェブサービスのビジネスの現状
- 210億ドル+ 年間収益(1年間の見込みの数字)
- 49% 昨年度比の成長
-
数百万のお客様
-
日本における10万を超えるお客様
-
イノベーションのスピード
- ほぼ毎日、機能がリリース
- 2017年は1430回
すぐに使える100以上のサービス
世界に拡大し続けるインフラストラクチャー
バックボーンのネットワークが変わってきている。リージョン間の通信はインターネットに出る前提だったが、リージョン間を内部のネットワークでつなげている
Cloud Journey
12年間 数百万を超えるお客様とのプロジェクトで得た多くの学び
クラスド化へのステップ
ITの進化はビジネスの進化
システムの維持コストの最適化
最適化と共に維持コストは下がる
生産性の向上
多くのプロジェクトで学んだ課題の解決策
クラウドの正しい設計原則
AWS Well-Architected Framework
- 運用姓
- セキュリティ
- 信頼性
- パフォーマンス
- 不要なコストの抑制
AWS Cloud Economics
財務効果+非財務効果
クラウド知識の集約 - Center of Excellence
トレーニングと資格試験
9個の資格と様々なトレーニング
お客様をサポートするチーム
ソリューションアーキテクトを始めプロフェッショナルサービス、サポート、パートナーなど
AWS Trusted Advisor
- コスト最適化
- パフォーマンス
- セキュリティ
- 耐障害性
- サービスの制限
プロジェクトマネージメントのサポート
MAP(Migration Accelaration Program)
- お客様のビジネスの理解
- アセスメント方針策定
- 移行計画立案
- 移行作業
既存のアーキテクチャに影響を与えない
Amazon Elastic File System
利用量が増えると速度が上がる特性
サポートしているのはNFSv4.1なので現時点ではWindowsをサポートしていない。
クラウドネイティブなアプリケーション開発
従来は計画、開発、実行
クラウドネイティブでは構築、開発、運用監視のサイクル
ビジネスを支えるすべての人にクラウドを
AWS Loft Tokyo 2018年10月オープン予定
目黒駅前にオープン
AWSのアカウントを持っている方は入れる
最適化&進化
機械学習の今
クラウドによる安価で広大なストレージは従来のデータのあり方を変える
- ビジネス設計
- 製品・サービス設計
- 提供開始
- データ分析
機械学習がさらにそのサイクルを加速させる
クラウドへ接続されるデバイスへの取り組み
- Amazon RTOS
- AWS Greengrass
最後のスライド
BUILD ON あえて意訳すると『やっていこうぜ!』
失敗してもそれはその会社の資産になる。
オンライン セミナー
AWS 認定試験準備ワークショップ
https://pages.awscloud.com/event_JAPAN_certified-sa-associate.html?trk=awseventpage
本来 4 時間 (税別 35,000 円) で提供している内容を約 3 時間 (無料) で提供するセミナーです。
AWS Black Belt Online Seminar
6月のスケジュール( https://pages.awscloud.com/event_JAPAN_BlackBeltOnlineSeminar-201806.html ) 7月のスケジュール( https://pages.awscloud.com/event_JAPAN_BlackBeltOnlineSeminar-201807.html )
AWS イベント
やAWS オンラインセミナー
で検索してみて下さい
Organization管理者から見た運用管理の話
石井大河 初心者支部メンバー
某自動車メーカー システム部門
- 仕事: クラウドサービスの検証
- 趣味: クラウドサービスの検証
資料は後で公開します。
AWS Summit Tokyo 2018 運用系セッションが多数開催
- Tech系セッション
- ユーザ系セッション
ユーザとしてはサイバーエージェントさんのセッションが面白い
サイバーエージェントさんのセッション
- パブエリッククラウド管理者は2名
- 自由と責任
- 守るところは守る
- 制限とのバランスが難しい
-
Trusted Advisor
- CIS Benchmark
AWS Organizations
- マルチアカウント戦略
- アカウント発行
- 落とし穴
マルチアカウント戦略
- 機能分離
- プロジェクトごとの特性
- そもそも組織が大きいのでマルチアカウント/Organizationsになる
AWS Landing Zone マルチアカウント構成のテンプレート
Organizations運用管理
自由度を与えるならエンドユーザのIAMはPowerUserで良い
- 制約をつけたい箇所はSCPでDeny
メンバーアカウントをコマンドで作成できる
Organizationsの落とし穴
マスターアカウントは変更できない
新マスターアカウントから離脱して、新マスターに追加していく
CloudTrail ≒必須項目
ユーザーのアクションをロギング
全アカウント、全リージョンで有効にすべきもの
ログの活用
CloudWatch Logsと連携してアラート通知を行う。rootログインなど。
Elasticsearch Serviceと連携
AthenaとQuickSightでBIという手もある
Config
リソースの構成変更のログを取得
アグリゲータを用いてマルチアカウントでの一元管理が可能になった
Config Rules
Configの取得値をもとにルールを守っているがチェックする
GuardDuty
CloudTrailやVPC Flow Logs、DNS Logから悪意のあるスキャンや攻撃を検知する
通知したいが面倒
GuardDuty Slack通知テンプレートをgithubでAWSが公開
GuardDuty 脅威検知の集約
マスターアカウントにメンバーアカウントの検知結果を集約可能
Organizationsのマスター/メンバーとは別
面倒
GuardDutyを有効にしてメンバーに参加するスクリプトが公開されている
Trusted Advisor
管理者になったら最初に見るもの
無料サポートではセキュリティの一部とサービス制限が対象
ビジネスサポート以上では全部有効
Trusted Advisor Tools
使用率のEC2を止めたり、バックアップのなおEBSのスナップショットを取ったりする
CIS Benchmark
インターネットセキュリティの標準化団体のCISが定めたベスト・プラクティス
CIS Benchmark クイックスタート
テンプレートがあります。
CIS Benchmark チェックリスト
Total 52項目
Insightwatch
CISベンチマーク準拠で診断できる!無料!1
ちなみに
運用管理を初めて2ヶ月
ミニマムでやること
- セキュリティ/運用の基準を知る
- ログを取る
- アカウント、権限管理を整理する
さいごに
終わりなき運用管理の世界
ぜひ一緒に勉強していきましょう!
ベストプラクティスに学ぶセキュリティ関連サービス
ビットバンク株式会社 吉田 裕貴
好きなサービス: Redshift, DynamoDB, AWS SO
ベストプラクティスに学ぶとは?
AWS FinTech リファレンス・アーキテクチャー
Summitの2日目に丁寧に解説されていました。
リファレンスガイド
目が痛くなりそうなエクセルのPDF
PCI DSSとか言われたらめっさ役に立つ資料
FinTechリファレンステンプレート
リファレンスガイドで書かれた内容のCloudFormationテンプレート
エクセルのPDFはツラいので、テンプレートを見ることをお勧めします。
AWS Config
構成管理の通知など
テンプレートで定義されているルール
デフォルトで用意されているルール以外にもLambdaを使って評価を実装可能
awslabs/aws-config-rules で色々とルールが公開されているので参考に
Amazon GuardDuty
マネージド型の脅威検出サービス
テンプレートでも有効化されています。
手間がかかるものではないので有効化しましょう
CloudTrail
API呼び出しを記録
難点
ちょっと調査しようと思って見られるものではない
KMS
暗号鍵の作成、管理ができる
サービスによってはデフォルト鍵を指定するとオプションを付けるだけで暗号化できる
SSOの話
IAM
rootアカウントは封印しよう MFAは使ってますか アカウントが複数あったらどうしますか?
ユーザー管理について
私のイチオシ
AWS SSO
ログイン時にOTP認証を追加することが可能
Organizations配下のアカウントなら何でもござれ!
一時的なクレデンシャルの払い出し
60分間有効なクレデンシャルを自動で払い出し可能
OrganizationsのマスターアカウントへはDirectory Serviceの機能でログイン可能
IAMユーザーなど滅ぼしてしまえ!!!
告知
27日にAWSのLT大会やります connpassで募集してます。
https://bitbank.connpass.com/event/89737/
さいごに
久しぶりにJAWS-UGの初心者支部の勉強会に参加してきました。『初心者』と銘打っていますが、実際にAWSを運用するときの問題を真剣に考えつつAWS Summitに参加されている方が多い印象を受けました。初心者に必要なものは運用管理を始めやすくすることなのだと改めて認識できました。
- ご紹介ありがとうございます! ↩